- ボーンブロスは、圧力鍋で作ってはダメだと聞いたのだけど・・・
- なんとなく圧力鍋で作ってはいけないのではないか?
このような疑問をお持ちではありませんか?
結論を先に言うと、ボーンブロスは圧力鍋で作ってもよいです!
でも、なぜ”圧力鍋がダメ”という噂が出回っているのでしょうか?
詳しく調べてみました。
この記事を読むとわかること
- ボーンブロスに圧力鍋を使ってはいけないと言われる理由
- ボーンブロスを圧力鍋で作ると栄養はどうなる?
- 実はボーンブロスを作るのに圧力鍋はおすすめ
ボーンブロスを圧力鍋で作ってはダメと言われる理由
ボーンブロスを圧力鍋で作ってはダメだと言われる理由は、
栄養が壊れてしまうのではないか?というイメージがあるからです。
ボーンブロスは、鳥や牛の骨を低温で長時間じっくり煮だしただし汁。
低温とは、沸騰しない程度の温度で85~90℃くらいです。
一方、圧力鍋は加圧により100℃以上の高温で一気に加熱するので、
「そんな高温で加熱したら栄養素が破壊されるのでは・・・」
と思ってしまうのもよく分かります。
でも、実際はどうなのでしょうか?
研究によると、圧力鍋は他の加熱調理法と比べて栄養価は落ちにくいという結果が出ています。
圧力鍋の栄養価については、こちらのYouTubeでとてもわかりやすく解説してあります。
お時間ある方は見てみることをおすすめします。(5分ほどです)
動画が見れない方のために内容をまとめると、
〈インドの実験〉
◆実験内容
オーブン・湯がく・圧力鍋で調理後の栄養価を比較
◆使った食材
ほうれん草、アマランサス(穀物)
◆結果
圧力鍋は他の調理法よりも
- ビタミンCやβカロテンを保持した
- カルシウムや亜鉛を保持した
〈現代の主流な調理方法の比較〉
◆ビタミンC、B1、B2、B6の損失率を調べた結果
調理方法 | 損失率 |
圧力鍋 | 5~10% |
フライ調理 | 7~10% |
煮込み調理 | 10~12% |
電子レンジ | 5~25% |
蒸し料理 | 10~25% |
トースト(オーブン) | 10~47% |
ボイル(湯がく) | 35~60% |
〈イタリアの研究〉
圧力鍋によるブロッコリーの調理では、
ビタミンCを保持し、スルフォラファンの損失がほとんどなかった。
また、ボイルや蒸し料理では、スルフォラファンはほとんど検出できなかった。
圧力鍋による豆類(ひよこ豆、そら豆、ささげ豆、レンズ豆)の調理は
栄養成分にさほど影響しなかった。
また、豆類のたんぱく質の消化率は79.8%と非常によい結果だった。
※ただし、ビタミンB1が減少していた。
ささげ豆の実験結果では、上記結果と合わせて、タンニン、トリプシン阻害成分、フィチン酸などの
いわゆる抗栄養素(栄養の吸収を妨げる成分)の量を減少させた。
ミネラルに関しては、圧力鍋の調理では豆類でも亜鉛の高い濃度を保持していた。
参考:YouTube栄養チャンネル信長より
このような結果から、圧力鍋の調理は他の調理法よりも栄養価は落ちにくいことがわかります。
圧力鍋がダメだと言われている理由は、栄養素が壊れてしまうかもというイメージだったのね・・・
ボーンブロスを圧力鍋で作ったら栄養はどうなる?
圧力鍋での調理は栄養価は落ちにくいことはわかりました。
じゃあ、「ボーンブロスの場合はどうなの?」と気になりませんか?
そこで、ボーンブロスの栄養素について調べてみました。
〈ボーンブロスのおもな栄養素〉
- アミノ酸
- コラーゲン
- ミネラル類
※カルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなど
先ほどの研究から、以下のような結果が出ていました。
- 圧力鍋の調理でタンパク質の消化率が上がった
- ミネラルの保持率も高かった
よって、
ボーンブロスに関しても、圧力鍋の調理による栄養価の損失は少ないと言えます。
圧力鍋はボーンブロスを作るのにおすすめ!
実は、圧力鍋はボーンブロスを作るのにおすすめの調理法なんです。
通常、ボーンブロスは鍋で煮込んだり、スロークッカーで作ったりします。
どのくらい煮込むかというと、人によって様々ですが、
最低でも1時間、できれれば4~6時間と言われています。
レシピによっては、24時間以上煮込むと書いてある場合も・・・
ですが、現実的に長時間煮込むのは大変ですし、光熱費もかかってしまいます。
毎日飲んだ方がよいと言われるなら、なおさらですよね。
ところが、圧力鍋であればボーンブロスを煮込む時間は30分ほどで済みます。
ですので、時間を短縮できる圧力鍋はむしろおすすめできる調理法だと言えます。
実際に、圧力鍋でボーンブロスを作っている人はネット上でもたくさんいるよ!
まとめ
ボーンブロスは圧力鍋で作るのはダメ?のまとめです。
- 圧力鍋がダメと言われる理由は、圧力により栄養が破壊されてしまうのではないかというイメージ
- 圧力鍋は他の調理法にくらべて栄養素の損失が少ない
- 圧力鍋は調理時間を短縮できるのでボーンブロスを作るのにおすすめ
もちろん、低温で長時間コトコト煮込むことができれば最適なのですが、
忙しい現代人にはなかなか厳しい部分もあると思います。
やはり、頻繁に作るなら時短できるという点も重要ではないでしょうか。
圧力鍋を活用して、快適なボーンブロスライフを送ることができるとよいですね!
忙しい人は、このようなブーンブロスの粉末もありますので上手に利用するのもよいですね。
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