映画『超かぐや姫』を観て、
思わずこんな感想が浮かんだ人も多いのではないでしょうか。
「正直、ひどくない?」
「意味不明すぎて置いていかれた…」
「何が言いたい映画なのか分からない」
レビューやSNSを見ても、
かなり強めの言葉が並んでいます。
ただ、ここで一つはっきり言えるのは、
こう感じたからといって
あなたの理解力が低いわけでも、感性がズレているわけでもありません。
むしろ、『超かぐや姫』は
そう感じる人が出る前提で作られている映画です。
この記事では、
・なぜ「ひどい」「意味不明」と言われやすいのか
・そう感じてしまうポイントはどこなのか
・それは欠点なのか、それとも意図なのか
を冷静に整理していきます。
「ひどい」「意味不明」と言われる理由
感情を説明してくれない
まず一番多い不満が、
登場人物の気持ちが分からない
という点です。
普通の映画なら、
・今は悲しい
・ここで葛藤している
・この選択に意味がある
といったことを、
セリフや演出で分かるようにしてくれます。
でも『超かぐや姫』は、
それをほとんどやりません。
感情は描かれるけど、
言葉にされない。
この時点で、
かなり人を選ぶ作りです。
物語の説明が圧倒的に少ない
次に多いのが、
「話が分からない」という声。
・なぜそうなったのか
・どうしてその展開になるのか
・世界観はどうなっているのか
こうした説明が、
ほぼ省略されています。
そのため、
「途中から意味が分からなくなった」
「何を見せられているのか分からない」
と感じやすい。
これは、
エンタメ映画として見ると
かなり不親切です。
それは本当に“欠点”なのか?
あえて説明しないという選択
ここで重要なのは、
説明がない=手抜き
ではないという点です。
『超かぐや姫』は、
説明しないことを選んでいる映画
だと考えたほうが自然です。
理由や感情を言語化しないことで、
・観客に考えさせる
・違和感を残す
・モヤモヤした感覚を体験させる
という効果を狙っています。
なので、
分かりにくさは
欠点であると同時に、
作品の性質でもあります。
商業映画的な“親切さ”を捨てている
多くの映画は、
観客が気持ちよく理解できるように
かなり丁寧に作られています。
でもこの作品は、
そのルールから外れています。
・分からなくてもいい
・置いていかれてもいい
・不快に感じてもいい
かなり思い切った姿勢です。
その結果、
「ひどい」と感じる人が出るのも
当然なんですね。
「意味不明」と感じる原因の多くは、
伏線に気づきにくい構造にあります。
具体的な伏線については、
▶ 超かぐや姫の伏線まとめ記事
で整理しています。
なぜ「つまらない」と感じてしまうのか
カタルシスがない
映画に期待しがちな、
・スカッとする展開
・感動的なクライマックス
・分かりやすい結末
こうした要素が、
『超かぐや姫』にはほとんどありません。
盛り上がりそうで盛り上がらない。
解決しそうで解決しない。
これにストレスを感じる人は多いです。
感情移入しづらい構造
主人公の感情が見えにくいため、
どうしても距離が生まれます。
「この人を応援したい」
「気持ちが分かる」
そう思える瞬間が少ないと、
物語に入り込みづらくなります。
その結果、
「退屈」「つまらない」
という評価につながりやすいです。
それでも一定数に刺さる理由
現実の感覚に近い
現実の人生って、
理由がはっきりしないことの方が多いですよね。
・なぜそう感じたのか分からない
・選択に確信が持てない
・正解が分からないまま進む
『超かぐや姫』は、
そうした感覚をかなり忠実に再現しています。
だから、
ハマる人には
妙にリアルに刺さる。
観る側の状態で印象が変わる
この映画は、
観る人の状況や価値観によって
印象が大きく変わります。
余裕がある時には
「面白い」と感じなくても、
何かに迷っている時に観ると
急に刺さることもあります。
そういう意味では、
万人向けではないけれど、
ハマる人には深く刺さる映画
と言えます。
伏線を踏まえて考察すると、
この映画が描こうとしたテーマも見えてきます。
詳しくは、
▶ 超かぐや姫の考察記事
を参考にしてください。
「意味不明だった」という感想は正しい?
結論から言うと、
正しいです。
『超かぐや姫』は、
誰にでも分かるように作られていません。
意味が分からなかった、
よく理解できなかった、
という感想は、
作品の性質をちゃんと受け取った結果
とも言えます。
大事なのは、
「分からなかった=駄作」
と切り捨てるか、
「分からなかったけど、
そういう作りなのかも」
と一度立ち止まれるか。
そこが評価の分かれ目になります。
伏線や考察を知ると印象は変わる?
伏線やテーマを知ったうえで
もう一度観ると、
・あの違和感はここにつながるのか
・この演出には意味があったのか
と、
見え方が変わる部分も確かにあります。
ただし、
それでも合わない人は合いません。
理解できても
「好きになれない」
という感想も、まったく問題ありません。
まとめ|ひどいと感じても不思議ではない映画
『超かぐや姫』は、
・分かりにくい
・不親切
・モヤモヤが残る
そう感じやすい映画です。
なので、
「ひどい」「意味不明」
という感想が出るのは
むしろ自然。
一方で、
伏線やテーマを考えながら観ると、
別の顔が見えてくる作品でもあります。
この映画をどう受け取るかは、
観た人それぞれ。
合わなかったとしても、
それは間違いではありません。
伏線・考察・「ひどい」「意味不明」という声を
すべてまとめて整理した記事はこちらです。
▶ 超かぐや姫まとめ記事
